サル痘とこれから流行するかもしれない感染症の話

サル痘とこれから流行するかもしれない感染症の話

日本が感染者数世界一になったことは記憶に新しい。前回の第六波の終焉の時におそらく気が抜けること、気温上昇によるマスク着用率の低下等によって感染者数がまた増加するだろうな、と思っていたら想定以上だった。変異型の「ケンタウロス」の感染率が高いこともかなりの部分で影響しているだろう。(幸いにして致死率は低そうだが。)自分の知り合いの方でも若年層でワクチンを打ちそびれてしまった方が家族間のクラスターが起き味覚や嗅覚が無くなってしまい結構ぐったりしている、という話を聞いてびっくりしていた。(その方は定期的に運動しているようなスポーツマンタイプだったから余計にだった。)傍から見ていると今回の変異株に対してはワクチンをしていても感染率自体は下げることは難しそうだが、重症化の比率は下げることは可能のように見える。風の噂では五回目のワクチン接種の際にファイザーが変異型対応のワクチンを作っている、と聞いた。五回目のワクチンを打つ段階になったらそのときにまた別な変異株が出現し対応に迫られるような気もしなく無いがそれは後で考えるべきことなのだろう。コロナが出現しはじめた頃気温が低かったからインフルエンザのように寒い時期に限定して感染力が増すのか、と思うところもあったがこれだけ気温が上昇している中でこれだけの感染率を見せると当たり前のようだが熱中症との戦いでもあるだろう。小学校などが夏休みの期間に入ってきたので学校関連のクラスターの発生率は下がるため全体としての感染率は下がるだろうが、引き続き手指衛生やマスク等の感染対策をしっかりしていくしか無いだろう。

表題に立ち返るが、実はコロナ以外にもサル痘や他の感染症の脅威も迫ってきている。サル痘は国内感染者が確認され東京などの大都市を中心にポツポツと広まっていくのは時間の問題のようにも感じる。アメリカではサル痘に対して緊急事態宣言を出した、なんてニュースも流れていた。感染経路としては皮膚病変、性的接触、飛沫への長時間の曝露、寝具等の接触等が挙げられる。今のところ空気感染症を起こした事例は無いそうだ。従来型と異なり会陰部や肛門周囲、口腔などに病変が集中しており全身性の発疹が見られないこともあるそうだ。(同性愛における性的接触箇所ともいえるかもしれない。WHOの報告によると感染者の98%は男性の同性愛者であるそうだ。国内事例の場合背景がどうなのか明らかにされていないが偏見を避けつつ背景情報も明らかになるとより分かりやすい気もするが個人情報の観点から難しいのだろう。)(異性愛の基本となる膣内性交では膣自体が物理的に性交渉への抵抗性を持っているため正常の性交においては傷つきにくいが、男性間の性交渉の場合肛門性交が中心となるため肛門が傷つきやすく出血したりして感染するリスクが高まるようだ。同様の理由で異性間性交渉でも感染者とのアナルセックスは同様のリスクを孕むと言えるだろう。)治療は対症療法のみで天然痘ワクチンによって約85%程度発症予防効果があるそうだ。バイオテロへの予備として天然痘ワクチンの備蓄は相当されているそうなのでワクチン自体に対して不足が生じる確率は低そうだ。今の感染のペースからいってどのくらい流行するのか不明だが、秋口もしかしたらインフルエンザワクチン、コロナウィルスワクチン、天然痘ワクチンをベースとしたサル痘へのワクチンなどとワクチンに対するスケジュールが詰まる可能性もあり得る。

その他あまり流行しないで欲しいと思っているのがマールブルグ病である。2022年7月1日に西アフリカのガーナで発生が確認された。このウィルスはサル痘と感染経路が似ていて血液、体液、分泌物、排泄物などの濃厚接触により感染する。重篤化しやすく致死的でありこちらも治療が対症療法しかなくワクチンも存在しないことからかなり危険なウィルスである。致死率はなんと約50%とかなり高めだ。症状の類似点からマラリアや腸チフス、ラッサ熱やエボラ出血熱と鑑別するのが難しいことがあるそうだ。日本国内だと類似した感染症は現段階で流行していないことがまだ幸いと言えるだろう。こちらもサル痘と併せて注視していた方が良さそうである。

以上が現段階で注意が必要そうな感染症である。コロナも含めてこれ以上流行しないことを願いたい。

参考サイト

マールブルグ病(厚生労働省サイト

サル痘(厚生労働省サイト

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