【CNN EE】2021 11月号

【CNN EE】2021 11月号

すっかり気温も下がり寒暖の差が激しい今日この頃、皆さんはいかがお過ごしだろうか?自分はこの記事を書いている今、若干体調を崩しがちなので、皆様はお気をつけ願いたい。選挙における解散にて通貨レート自体に大きな変動はなさそうだが、株価ないし今後の見通しに注目である。

コメントにもあったけど、意外に立花さんが一番まともな感じなのがジワリ来る。

話を戻し、CNN EE11月号である。今月号で気になったトピックスは、批判的人種理論Airbnbの話題だった。

批判的人種理論という言葉は初めて自分も目にしたが、1970年代後半に、ハーバード大学の法学関係者が提唱した概念で、人種に基づく視点からアメリカの歴史、社会、権力制度を研究し、批判する考え方で、白人至上主義の遺産である人種差別が、法律や制度を通じて現代社会のあらゆるところに組み込まれているという社会歴史観を持つといったモノのようだ。当然のことながら保守派の白人側からの根強い批判があり、トランプ大統領が任期中にこの理論を追放すると言ったツイートをしたこともあるそうだ。自分も以前なにかしらのネットの記事で読んだ記憶があるが、黒人と白人、アジア人など、同等の能力を示すモノの大学進学後の就職先、及び生涯年収は依然として差別があるといったデータがあるそうだ。一般的な知識だとリンカーン大統領が黒人奴隷解放を掲げて南北戦争がおこり、そこから差別が意識され、少しずつ解消されていくようになったように自分は認識している。逆を言えば、アメリカという国が差別問題を起点として建国された、と考えるとある意味的外れな概念とも言えなくもない。一方で人間はそこまで論理的でなく、感情で動く生き物なので、既得権益に対する意識、マイノリティーに対する意識、人種に対するアイデンティティなど複雑な要素が絡み合って社会が成り立っている。BLM運動における一連の騒動や、ケースは違えど日本における社会運動家の動きを見ているとやや首を傾げたくなる側面も否めないと自分は考えている。情報をなるだけ正確、かつフラットに仕入れ、自分の頭で考え行動すること、といった極力バイアスを避けようとする当たり前の行動が、結果としてお互いが歩み寄り、より良い社会を形成できるのではないか、と考えている。

Airbnbのアフガニスタン難民に対する無料の宿泊施設提供の話題は前から知っていたが、改めて読み直してみると社会問題に対する解決のスピードが、行政側から民間に降りてきている印象がある。以前もアマゾンが貧困世帯に対して家屋を提供したり、学費のサポートを行う、という記事を読んだが、いまでは小さな政府として営利企業が慈善活動として利益の一部をこうした社会貢献活動に回す様になってきたのはいい傾向に感じている。自分もまだ手を出してはいないのだが、『肩をすくめるアトラス』というベストセラーがある。アメリカの知的階層の方々は結構読まれているそうなのだが、内容としては、一部の超富裕層が世界を支えるから、中間層以下は富裕層を支えてくれ、といったメッセージが暗喩されたストーリーが展開されているそうだ。要は寄付や社会貢献によって富裕層が社会を守っていくよ、ということだったらしい。過去形になっているのは、この図式が崩れてきて富裕層が社会貢献を避けるようになってきてしまった、という話だ。たしかに、持たざるモノから持つモノを見ると、感謝する側面よりも嫉妬や憎悪を向けられる可能性の方が現代だと高い気もしなくはない。即ち社会を支えるアトラス(巨人)が手を離してしまうと、必然として社会も崩壊に向かう、ということらしい。税制にせよ、社会貢献活動にせよ、詰まるところ社会をうまく循環させることが富裕層にとって利益になるそうだ。ただ事象の話であって、解決策があるわけではないが、この手の社会貢献の話を聞くと『肩をすくめるアトラス』を思い出す。

こういったところだろうか。ボリュームが多かった割に読んでいて興味を引かれるトピックスが少なかったのが残念なところだが、民主党寄りのCNNにてややバイデン大統領のアフガン撤収を批判しているのが意外だった。あんまり内ゲバでも評判が良くなかったのかもしれないと勝手に想像している。某テニス選手だったり、ESG関連のファッションの話題だったりお題目は分かるけど、それほんまかいな、と思うところも多々あった。別に今に始まった話ではないだろうが、情報の取捨選択、バイアスを極力排除し、中立的かつ懐疑的な視点を持ち行動すること。この基本が年々知らずと求められている気がする。そんなことを考えさせられた今月号でした。ぜひ興味のある方はお読みになってみてください。

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