【雑記】FIRE全盛期に働く意味を問う

【雑記】FIRE全盛期に働く意味を問う

壮大なタイトルだが、大して意味はなく答えもない。

先日Kindle本をAmazonで物色していたところ目を惹くタイトルがあった。それが、『働かざる者たち』というマンガである。

自分の座右の銘は「目標達成に対する最低目標に対する最大努力を行使する」というものだが、どこかシンパシーが感じられた。サラリーマンとは能力値に対する平均値に対して賃金が支払われるモノであり、平均値以上のサラリーマンは中央値をあげるために支払った努力量以上のコストを支払わされ、逆に平均値以下のサラリーマンは中央値に引き上げられる(リストラとかは別だろうが)。即ち被雇用者側の最適な生存戦略とは独立に向けて人脈・スキル・お金等を蓄積するためにモーレツに働くか、中央値やや下のパフォーマンスを安定的に出し雇用され続けることを目指すことだと思っている。先日有名投資家のバフェット太郎さんのyoutube動画を拝見したときに、サラリーマンは生涯年収約2億円というサラリーマン債というクーポンを運用しているのであるという言葉を言っていたが、なかなかしっくりくる言葉だった。これまで述べてきた前提条件を元に考えればパフォーマンスが平均値以下で雇用され続けていると言うことは逆を言えばモーレツに働きパフォーマンスを出して定量的に評価されることよりも難しいコトをやってのけているということでもある。そんなある意味エリートサラリーマンの実態(?)を覗いてみたく購入した。

作中の舞台は斜陽、オールドメディアと呼ばれる毎産新聞社で、主人公の橋田君はサクリファイス橋田というペンネームでギャグマンガを書く兼業漫画家である。そこに出てくるキャラもコーヒーを煮詰めて煮出したようになかなか色濃いキャラクターである。真面目に働くことを馬鹿らしいと説く技術局の八木沼、エリート同期の新田君、くせ者の柳瀬、歪んでいる風間など胃もたれしそうなぐらいうまく人間模様が描かれている。

作風として美麗とは言えないモノのストーリー構築力とキャラクターの人間模様がよく練られていて最近読んだマンガの中では一番グッときたかもしれない。

ネタバレを避けるため作中のエピソードの具体的な追求は避けるが、自分もイチ書き手として心に残ったエリート同期の新田君の台詞を最後に残しておきたい。

『皆が読まれることに特化していったら芸能ニュースや猫の写真しか世に出なくなる。そんな世の中でいいのかな?僕たちは「歴史の記録者」として社会に本当に必要な記事を残していくべきだと思う。』

これは金言だと思う。書き手もPVやお金に寄りがちになってしまうのは仕方がないことだが、自分自身の戒めとして自分自身の感性を織り交ぜつつ、読者にとって益になる記事や本を作っていかなければいけないと襟を正された気がする。素晴らしいマンガなのでご興味のある方はぜひ一読を。

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