【雑記】4/28 原油と堕落論

【雑記】4/28 原油と堕落論

twitterでもつぶやいていたが、原油ETFの方を損切りした。

不勉強であったため、(詳しい説明は避けるが)原油ETFは先物を組み合わせていることでロールオーバー等の投資家にとってマイナス面が大きいこと、長期保有が向いていないということもあるが、単純に原油の底が見えなかったことなどプライスアクション的な意味合いで損切りした。

落ちてきたナイフは掴むなという相場の格言があるが、自分としては実体経済よりも先に相場が動くこと、中央政府が原油価格の暴落に対して何らかのアクションを起こすであろうという目算でポジションをとったこともある。原油ETFのマイナス面に対して理解しきっていないところもあるが、今回のような原油安の場面では運輸系株に投資した方がよかったのかもしれない。

話は変わるがDMMにて某エロゲがセールで売られていたので久しぶりにプレイしてみた。選択肢によってエンディングが変わるタイプではなくそのまま進むタイプだった。どちらかというとバッドエンド寄りの物語だったので(今考えるとFateの桜ルートをもっと鬱寄りにした感じかな?)読了し虚無感に襲われるままエロゲのレビューサイトを覗いていた時登場人物の心情を推察するコメントに坂口安吾の『堕落論』について言及したものがあった。

『堕落論』自体はなんとなく聞いたことがあったのだが、読んだことはなかったので試しに読んでみた。堕落論は戦後すぐに書かれた作品で戦中・戦後を通して変わった人の在り方を見つめている作品である。無頼派とも言われ、太宰治が消極的に己を見つめるのに対して、堕落論では積極的な姿勢で人間の本質を受容しているとも言われている。目を引くタイトルから受ける印象とは違い、色恋、不誠実さなど人間の悪徳とされている負の面こそが人間そのものの本質であると説いている。個人的に浄土真宗を開いた親鸞の『軟異抄』の人間の自然状態のニュアンスに近しいと感じた。

エロゲの話に戻るが、物語の趣旨としては貧しい環境で暮らしているヒロインは一途に愛してくれる主人公、悪い大人など様々な人間に揉まれながら堕ちていく。しかし悲壮感というよりも己を構成するものを変質させながらも、しぶとく、そして逞しく生きていこうとする。それは一途な愛でも変えることのできなかった人間の本質が露呈した結果でもあるのかもしれない、などと堕落論を絡めて考察してみた。

最後に堕落論で一番心に残ったフレーズを記したい。

”人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。

だが永遠に人間は堕ち抜くことはできないだろう。

なぜなら人間の心は困難に対し鋼鉄の如くではありえない。

人間は可凛であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、同時に堕ち抜くには弱すぎる。”

己の人生と絡めても深遠な言葉であると思う。ある種堕ち抜くには弱すぎる人間の本質こそが救いなのかもしれない。

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