【投資】富士通電子カルテシステムと連携したオンライン診療ソリューションの販売を開始

【投資】富士通電子カルテシステムと連携したオンライン診療ソリューションの販売を開始

富士通(6702)は11/25に電子カルテシステムと連携した「オンライン診療ソリューション」を同日から順次販売を開始すると発表した。

「オンライン診療ソリューション」は、患者がスマホアプリで診療予約から会計までを行える16年から提供中の「FUJITUSU ヘルスケアソリューション HOPE Lifemark-コンシェルジュ」と連携し、スマホアプリで通知されたオンライン診療で利用するビデオ通話システムのURLに患者がアクセスすることで、安心・安全なオンライン診療を実現するとしている。患者はオンライン診療だけでなく、診療予約から会計にわたり全てを簡単にスマホアプリで完結できるという。

富士通というと大病院系の電子カルテシステムで導入されていることで有名だ。今回のリリース情報を見ていると、大病院向けというより個人開業医向けにオンライン診療を広げていこうとする狙いなのかなととれる。

機会があればKindleにまとめようと考えていたが、オンライン診療の問題点として診療面においては視診と問診のみに医師側のアプローチが限られ、診療のクオリティが下がることだろう。診療には、視診、触診、問診、聴診などのアプローチがあげられる。視診は見ること、触診は触ってみること、問診はコミニュケーションによって患者背景や情報を収集すること、聴診は聴診器を当てて患者情報を聴取することがあげられる。つまり初診患者ではオンライン診療の導入は難しく、再診以降に病状が確定した段階で行えると言うことになる。(特に特別な治療を行う必要のない慢性疾患(高血圧・糖尿病等)などは導入しやすい。)つぎにコスト面での話である。現段階において伝え聞くところによると、オンライン診療のシステム導入が非常にコストが高いらしい。ここで二の足を踏んでいる人も多いと聞く。またクレジット決済の導入が必須となるため、手数料の2割の面も大きく病院経営に響いてくる。患者サイドとしては利便性が高いモノの、現状の医療制度上医師サイドは診療報酬として診断料としてはそこまで高くないため2割クレジット会社に引かれるともうけの部分が減ってしまう。

これらの問題点を合わせると、導入可能性が高いのは都市部の精神科、もしくは自費診療系の高度な診断力を売りにした開業医がメイン顧客になっていくだろう。患者サイドとしては利便性が高く、オンライン診療は魅力的にも見えるのだが、こうした問題点もはらんでいる。医療とは外れるが、外銀のオフィス縮小の流れや、企業のオンラインでの仕事推進ぶりを見ていると、リモートワークがデスクワーク系の基本的流れになっていくのだろう。顔をつきあわせて仕事を習ったり進めていくのも過去の話になっていくのかもしれない。そんな社会の流れに理解を示しつつも郷愁を感じるのは自分だけだろうか?

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