【投資】大塚家具、創業者娘「大塚久美子」氏の辞任を発表

【投資】大塚家具、創業者娘「大塚久美子」氏の辞任を発表

大塚家具にとって福音となるのか?

大塚家具の創業者娘の「大塚久美子」氏が12/1日付けで辞任することが発表された。このニュースを受け株価が急騰した。辞任を買い材料と見込んだ投資家が多かった模様。国内証券の見方では、「大塚家具の創業者と娘の大塚久美子社長の親子げんかを発端に、株主の不信感が高まってしまった。一連のゴタゴタが収束し、企業立て直しへの期待が高まっているのだろう」とのこと。

大塚久美子氏の経歴を改めて確認してみると、一橋大学の経済学部卒業後、当時としては珍しい富士銀行(現みずほ銀行)に入行。その後大塚家具に入社し、キャリアを重ねる。その後一時大塚家具を退社し、クオリア・コンサルティング株式会社を設立する。その後大塚家具の業績低迷を受け大塚家具に戻り、父大塚勝久氏と揉め、ヤマダ電機に買収され現在に至る。

ネット上の評価を見ると大塚久美子氏の人物面に触れ、評価を下げるコメントが目立つが果たしてそうだろうか?と思うところもある。経歴だけを見る限り世間的な能力の水準としては並以上だと思われると個人的には思う。どちらかというと私見では家具販売というビジネスモデルの限界とコスト削減をしきれなかったところに業績悪化の原因が含まれているのではないだろうかと思っている。

自分も大塚家具を愛用しているが、大塚家具は高品質で素晴らしい。現在父勝久氏が手掛ける匠大塚も非上場ながら非常に業績面で好調であると噂で聞いている。高品質な商品というのは高価格帯であっても世間的なニーズは一定数あるので、ルイビトン等のマーケティング手法を真似て高価格帯のニーズに商品を絞り、低価格帯であるニトリ等と競わなかった方が良かった気がする。(裾の根を広げることになってもブランド価値が低下してしまうため)また各地に商品展示場となるショールームを多く持ちすぎたことも高コスト体質を裏付けてしまったのではないかと思われる。首都圏に巨大ショールームを一つ作りそちらで集客する形の方が現在の商流に合っていたのではないだろうかと思ってしまう。(ちなみに匠大塚の方では創業の地である春日部市に巨大ショールームを保有している。)そしてビジネスモデルの限界として高品質な家具は買い入れ需要が少なくなってしまうこと、これが最大の難問である。

昔女性用のレギンス開発の話を聞いたことがあるが、高品質で破れないレギンスを作ってしまうと買い入れ需要がなくなってしまい、技術的にはもっと高品質にできるけれどもあえてしないという話を聞いたことがある。日本マクドナルド創設者の藤田田氏も食べ物だったり消費するモノを売った方がいいと言っていた気がする。すなわち家具職人の視点で見ると壊れなく高品質のモノを使ってお客様に喜んでもらうという商品力の高さが、買い入れ需要という潜在的な需要を減らしてしまうと言うパラドクスに陥ってしまう。

ブランド価値が低下してしまったことと低価格帯に力を入れることを考えると、おそらく競合する企業としてニトリが筆頭だろう。だが、低価格帯としてマーケットシェアを握るニトリに勝負を挑んで勝てるのかというと個人的に微妙な気もする。このような観点で見ると父勝久氏、娘久美子氏双方の言い分はあると思われるモノの、ヒトの問題よりもビジネスモデルの構造上の限界とも言えなくはない。(もちろん人物的なイメージが会社イメージとしてついてしまう点は否めないが)今後の大塚家具の行方と匠大塚の行き先は個人的にも気になるところだ。イチ消費者としてはどちらの会社にせよ存続していただいて、高品質な商品を市場に提供していただくことを望むだけなのだが、、、。

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