【投資】丸井、クラウドファンディング企業のCAMPFIREと資本・業務提携へ

【投資】丸井、クラウドファンディング企業のCAMPFIREと資本・業務提携へ

2020/11/17に丸井グループ、クラウドファンディング企業のCAMPFIREと資本・業務提携を行ったことを発表した。今回の資本業務提携でCAMPFIREの持つ多数の良質なプロジェクトと、丸井グループの持つ店舗やクレジットカードをはじめとする様々な経営資源を掛け合わせることで新たな価値の創出を促進するとしている。

自分のような30代の人間にとっては丸井は低・中価格帯ファッション系の百貨店のイメージが強いが、現在は自社の「エポスカード」による手数料収入が柱となっており、自社での販売から賃貸に移行している。コロナを受け実店舗では物販からコト消費への転換加速を見込んでテナントを誘致している。

百貨店系を取り巻く環境も厳しい中、現在注目が集まっているクラウドファンディングのCAMPFIREに目をつけたのは結構経営センスがいいのではないかと思う。最近だとお笑い芸人の西野さんが絵本事業等で上手にクラウドファンディングを活用して話題だ。一方でクラウドファンディングを悪用してお金を収集しようとしたり、良質な案件になかなか資金が集まらなかったりと知名度と企画力がより募集者には求められ、また出資者にはその目利きが求められている。歴史を紐解いて今まで資金を集めるには株式の発行と融資ぐらいしか選択がなかったところに新しい選択肢を生み出したクラウドファンディングというシステムは結構画期的だと思う。直近の餃子事件でお店を休業せざるを得なかったお店に対して、2ch創設者のひろゆき氏がクラウドファンディングを提案して資金がすぐ集まったところを見ても、人間捨てたもんじゃないなぁとえらく感動した思いがある。成熟した社会でカネ余りの時代だからこそ可能となった選択肢なのかもしれない。

いつぞやの本で読んだが、時代が進むにつれ企業の統廃合、人材の多様化が進み、企業は単一の事業を行う形態からアメーバ状にいろいろな事業を行うようになり、何をやっている会社かわからなくなっていくのが主流になるだろうと予測していた人がいたが、まさしくそのいい実例だろう。

企業におけるアイデンティが失われる一方で、こうした機動力を持ち得ない企業は淘汰されていくだろう。トヨタは車作りから街作りへ、代々木ゼミナールは予備校事業から不動産事業、富士フイルムはカメラ事業から医薬品事業へ移行している。社会が複雑化しつつある中で問われるのは、利益の源泉たるマーケットを嗅ぎ分ける嗅覚とそこに賭ける度胸なのかもしれない。

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