【投資】コロナで変わる鉄道事情

【投資】コロナで変わる鉄道事情

忙しいビジネスマンも生活様式の変化を求められるかも。

JR東日本(9020)は保守作業時間を拡大するため、21年春に終電時刻の繰り上げなどダイヤの見直しを行うと発表した。終電時刻の繰り上げは山手線や京浜東北線・根岸線、中央線など17先区になり、初電繰り下げは、京浜東北線・根岸線や中央線各駅停車など5線区になる模様。混雑による「3密」に配慮し、一部の線区では終電前に列車を増発するほか、金曜日などは必要による終電前に臨時列車を運転するとしている。

このニュースを受けて直近の株価は低下している。明らかな減収が見込めるからだ。3密に配慮する狙いもあるそうだが、このニュースの真の狙いは年々減少する保守人員の確保とQOLの確保のためというニュースも目にした。日本の人口減少と就労者の減少により列車の保守作業は現場負担が年々重くなっていたらしい。

実はコロナ前の計画だと今回発表された経営方針とは逆に夜間運行を増やす予定でいたことも明らかになっている。理由としては訪日外国人観光客向けにナイトライフ系の消費を伸ばしてもらうためにだとのことだ。

もし仮に夜間運行を増やす方向で進んでいたらJR全体としての利益は伸びていた気もしなくはないが、過労死やストレスなどによりかえって現場士気が落ちてしまっていたのではないかという懸念は残る。利益面ではかなり落ち込むだろうが、最近流行りのESGやSDGs投資という意味では投資対象に含まれる行動になるのではないだろうか?不況やミニマムライフの浸透により消費行動等が抑制されつつある現代において目先の利益をあえてとらず働くヒトのQOLをとったJRの勇気は褒めたい。

まだ有効な治療法も確立しておらず、鉄道及び航空業界も激変させたコロナ環境だが、テレワークの浸透、デジタルトランスフォーメーション、中食など新たなビジネス環境を生んでいる。コロナによる負の側面が目につきがちだが、こうして働くヒトにターゲットを向けて経営方針を柔軟に変化させている様を見ているとあながち悪いことだけではないなと思う。

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